ゆきだるま
(Christmas With Snowman)
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T
O
P
*
1

りゅうくんへ


1998年12月24日


中村大介より

2
きたかぜが ほっぺにつめたい
 12月のゆうがた
 かまくらにある りゅうくんのいえにも
 あたたかな あかりが ともりました。
りゅうくんは パパと クリスマスツリーの
 かざりつけをしています。
 わたのゆきを もみのきのはしに
 そっとおいて クリスマスに
 ほんとうのゆきが ふればいいのになと
おもいました。
3

クリスマスイブのあさ めをさますと
 いつもと
ようすがちがいます。
カーテンからこぼれる ひかりが
 まぶしいくらい。「ゆきがふったんだ!」
 りゅうくんは むねが ドキドキしました。
そっと カーテンにちかづいて
いきおいよく ひきあげるとめのまえは
 ゆめのような
しろいせかい・・・

4

ママ、ゆきがいっぱい つもっているよ。
 パパ、 いっしょに ゆきだるまを
 つくろうよ」 りゅうくんは いそいで
 ながぐつをはいて
 まっしろに
かがやいている にわに
はしりでました。
 りゅうくんパパは はじめに ちいさな
 ゆきのたまを つくって、
それを どんどん
ころがして
 おおきくして いきました。

5

ママが つくった すこし ちいさな
 ゆきのたまを
 りゅうくんパパの 
たまのうえに
 のせました。
 それから きのえだで かおをつくって
 りゅうくんのぼうしと パパのマフラー、
 ママのかわいらしいあかいぼたんを
 3つ つけると、おしゃれで やさしそうな
ゆきだるまの できあがりです。

6
そこへ ともだちの こうちゃん
 かいくんさゆりちゃん
 あそびにきました。
 ゆきのおしろを 
つくったり、
 ゆきがっせんを したり。
 4にんは たのしく あそびました。
 ゆうがたになって みんなが
 かえってしまうと りゅうくん
 ちょっぴり さみしくなりました。
 「ゆきだるまさん いっしょにあそんで!」
 そう はなしかけてみると みるみるうちにゆきだるまに てとあしが はえてきて、
たちあがって いいました。
7
「ぼくを つくってくれて ありがとう。
 おれいに もりの クリスマスパーティーに
 しょうたいするよ。さあ めをつぶって!」
もういいよ。 というこえで めをあけると
 そこは もりの どうぶつたちの
ひろばでした。 <中略>
 フクロウのおじさんかぜ とんできて
 いいました。 「りゅうくん
よくきてくださいました。
 いっしょに 
クリスマスを いわいましょう」

8
りゅうくんが どうぶつたちと
 ゆかいに あそんでいると
 シロクマさんが おもたそうな ふくろを
 かついで やってきました。
「サンタさんから プレゼントだよ」
 みんな うれしくて おおさわぎで
それぞれの つつみを あけてみました。
 リスさんには ながいしっぽを
 きれいにとかすくし。
 クマさんには はちみついりのつぼ。
ウサギさんには なわとびのなわ。
9

10
でも りゅうくんは しょんぼりしています。
 だって プレゼントが みあたりません。
 「だいじょうぶだよ。 りゅうくんのは
 もう おうちに とどいているからね」
 ゆきだるまが おしえてくれました。
 「みんな、よかったね。
サンタさんに おれいにいこうよ!」
ウサギさんが おおきなこえで
 いいました。
 「じゃあ、ぼくが サンタさんのいえにつれていってあげるよ」
11
  ゆきだるまのこたえにりゅうくん
どうぶつたちは
 おおよろこびです。
「いいかい? ぼくのうしろに つかまって」
 さいしょは りゅうくん そのあとに 
リスさんとキツネさん。
つぎつぎに
 もりのじゅうの どうぶつたちが
いちれつに 
つながって
さあ しゅっぱつです。
12

りゅうくんたちは すごいスピードで
そらに かがやきはじめた
 ほしのあいだを
とんでいきます。
 あんまり はやく とんだので、
おかあさまがつけてくれた ゆきだるまの
 あかいボタンが ながれぼしのように
とんでいってしまいました。 <中略>
 「みんなが よろこんでくれて
ほんとによかった。 りゅうくん
よくきたね。
 あえてうれしいよ」

13
サンタさんは ニコニコわらいながら
りゅうくんの てをとって いいました。
「おや ゆきだるまくんのボタンが
とれてしまったようだね。では この 
みどりのボタンを
つけてあげよう。
 わたしは また プレゼントを くばりに
いかなければならん。みんな 
げんきでな」
そして クリスマスのひ。
りゅうくんが めざめると まくらもとに
 プレゼントが ありました。
 
14
「あっ!サンタさんが とどけてくれたんだ。
あれ、ゆきだるまさんは?」
りゅうくんが にわに とびでてみると
ゆきだるまは ぽつんと
きのうと おなじところに ありました。
ママが やってきて ゆきたせるまをみて
ふしぎそうなかおで いいました。
「おかしいわね。たしか あかいボタンを
 つけたはずなのに・・・・・・・」
ゆきだるまは りゅうくんのほうを
 そっとみて
いたずらっぽく わらいました。
15
*
 りゅうくんへ

 あいするりょうくん おとなになっても

 クリスマスをこころまちできるような

 きよらかなこころをわすれないでね。

           ママとパパより